
「アメックスのビジネスゴールドカード、かっこいいな…でも、法人じゃないと持てないんだろうな」
「個人事業主の自分でも、アメックスのビジネスゴールドって作れるのかな?」
そんな不安をお持ちの方はいらっしゃいませんか?
フリーランスや個人事業主としてビジネスの規模が大きくなってくると、事業用のクレジットカードを検討する方が増えてきます。その中でも、一際高いステータス性を放つのが「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード」(以下、アメックスビジネスゴールド)です。
しかし、そのゴールドに輝くカードフェイスから「審査が厳しいのでは?」「そもそも個人事業主は申し込めるの?」といった不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、アメックスビジネスゴールドは個人事業主の方でも問題なく申し込むことができ、多くの事業主がその恩恵を享受しています。
この記事では、個人事業主がアメックスビジネスゴールドを持つための申し込み条件から、ビジネスを加速させる具体的なメリット、そして申し込む前に知っておきたい注意点まで、徹底的に解説します。


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アメックスビジネスゴールドは個人事業主も持てる?
結論から申し上げると、アメックスビジネスゴールドは個人事業主の方でも問題なく発行できます。
公式サイトでも「個人事業主の皆様、お申し込みいただけます。」と明記されており、実際に多くのフリーランスや個人事業主がこのカードを事業に活用しています。
「ビジネスカード」や「法人カード」と聞くと、株式会社や合同会社といった法人格がなければ申し込めないイメージがあるかもしれません。しかし、アメックスのビジネスカードは、法人代表者だけでなく個人事業主も対象としています。
申し込みの際には、法人名や法人設立年月日の代わりに、屋号(なければ個人名)と事業開始日を記入すれば手続きを進められます。開業届を提出しているかどうかに関わらず、事業実態があれば申し込みは可能です。
つまり、Webライターやデザイナー、コンサルタント、エンジニア、せどりなどの物販、飲食店経営者など、職種を問わず事業を営んでいる個人であれば、アメックスビジネスゴールドを持つ資格があるのです。
ステータス性の高さから審査が厳しいと思われがちですが、実際には事業の将来性や個人の信用情報などを総合的に判断してくれるため、設立・開業したばかりの個人事業主でも審査に通る可能性は十分にあります。
アメックスビジネスゴールドの申し込み条件
アメックスビジネスゴールドは個人事業主でも申し込めるとはいえ、誰でも無条件に発行されるわけではありません。
ここでは、申し込みの際に気になる「年収の目安」やその他の条件について詳しく解説します。
年収の目安
アメックスビジネスゴールドの申し込みにおいて、明確な年収基準は公表されていません。公式サイトの申し込み資格にも「安定した収入があること」といった記載はなく、年収に関する具体的な数字は示されていません。
これはアメックスの審査方針が、申込者の現在の年収額だけでなく、過去のクレジットヒストリー(利用履歴)や今後の事業の将来性などを総合的に評価するためだと考えられます。
とはいえ、一般的にゴールドカードというステータスを考慮すると、ある程度の収入は必要になるでしょう。様々なクレジットカード情報サイトや口コミを総合すると、
ただし、これはあくまで目安です。実際には年収が300万円に満たなくても審査に通ったという声もあれば、それ以上の年収があっても他の要因で審査に落ちてしまうケースもあります。
重要なのは、年収額そのものよりも「継続的に事業収入があり、カード利用額を遅延なく支払える能力があるか」という点です。そのため、開業して間もない個人事業主の方でも、事業計画や個人の信用情報に問題がなければ、十分に審査通過の可能性はあるといえるでしょう。
その他の条件
年収以外にも、アメックスビジネスゴールドの申し込みにはいくつかの条件があります。公式サイトで明記されている申し込み資格は以下の通りです。
- 個人事業主または法人代表者の方
- 原則として、年齢20歳以上の方
- 日本国内に定住所がある方
また、これらの条件に加えて、審査で重要視されるのが「クレジットヒストリー(クレヒス)」です。クレヒスとは、過去のクレジットカードやローンの利用履歴のことで、信用情報機関に記録されています。
- 過去に支払いの延滞や遅延がないか
- 債務整理(自己破産など)の経験はないか
- 短期間に複数のクレジットカードを申し込んでいないか(申し込みブラック)
アメックスビジネスゴールドを個人事業主が持つメリット
では、個人事業主が年会費49,500円(税込)を支払ってまでアメックスビジネスゴールドを持つことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。単なるステータスだけでなく、日々のビジネスを強力にサポートしてくれる実用的なメリットが数多く存在します。
メリット①キャッシュフローを改善できる
個人事業主にとって、キャッシュフロー(お金の流れ)の管理は事業継続の生命線です。アメックスビジネスゴールドを導入することで、このキャッシュフローを大幅に改善できる可能性があります。
ビジネスカードでの支払いは、実際の引き落としが約1ヶ月先になります。例えば、月初に仕入れや経費の支払いが発生しても、その支払いをカードで行えば、実際の現金支出は翌月の引き落とし日まで猶予が生まれます。この期間、手元に現金を残しておくことができるため、急な出費や資金繰りに余裕が生まれるのです。
特に、アメックスビジネスゴールドは利用限度額に一律の制限を設けていないのが大きな特徴です。もちろん無制限に使えるわけではありませんが、個々の利用状況や支払い実績に応じて柔軟に限度額が設定されます。高額な機材の購入や広告費の支払いなど、ビジネスチャンスを逃さずに大きな投資が必要な場面で、資金繰りの心配をせずに済むのは大きなアドバンテージです。
メリット②経費計算や確定申告を効率化できる
個人事業主の頭を悩ませる業務の筆頭が、経費計算と確定申告ではないでしょうか。アメックスビジネスゴールドは、この煩雑な作業を劇的に効率化してくれます。
事業に関する支払いをすべてこのカードに集約すれば、毎月の利用明細書がそのまま経費の記録になります。オンライン明細は過去の分も簡単に確認でき、CSVやPDF形式でダウンロードも可能です。
カードの利用明細データを自動で会計ソフトに取り込めるため、手入力の手間が省け、入力ミスも防げます。これにより、日々の記帳作業にかかる時間を大幅に短縮できるでしょう。
また、2023年10月から始まったインボイス制度にも対応しています。利用明細書はインボイス(適格請求書)の要件を満たしていないため、別途領収書などの保管は必要ですが、どの支払いがどの取引先に紐づくのかが一目瞭然になるため、管理が非常に楽になります。
メリット③プライベートと事業の支出を明確に区別できる
個人事業主が陥りがちなのが、事業経費とプライベートな支出の混同です。個人用のクレジットカードで事業の支払いをしてしまうと、後からどれが経費だったかを仕分ける作業が非常に面倒になります。
アメックスビジネスゴールドを事業専用カードとして使うことで、この問題を根本から解決できます。
事業に関わる支払いはすべてビジネスゴールド、個人の買い物はプライベート用のカード、と使い分けるだけで、支出が明確に分離されます。これにより、経費の計上漏れを防ぎ、税務調査が入った際にも明確な説明が可能です。
公私混同は、経理の混乱を招くだけでなく、税務上のリスクにもつながりかねません。ビジネスカードを持つことは、どんぶり勘定から脱却し、透明性の高い事業運営を行うための第一歩といえるでしょう。事業主としての信頼性を高める上でも非常に重要なポイントです。
メリット④支払い額に応じたポイントが貯まる
アメックスビジネスゴールドを利用する大きな楽しみの一つが、ポイントプログラム「メンバーシップ・リワード」です。
原則として、カード利用額100円につき1ポイントが貯まります。貯まったポイントは、マイルへの交換、カード利用代金への充当、提携ホテルのポイントへの移行、様々な商品との交換など、非常に幅広い使い道が用意されています。
特に注目したいのが、追加の年会費3,300円(税込)を支払って「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録することです。このオプションに登録すると、以下のようなメリットがあります。
- ポイントの有効期限が無期限に: 通常3年の有効期限がなくなるため、じっくりとポイントを貯められます。
- マイルや提携ホテルポイントへの交換レートがアップ: 例えば、ANAマイルへの交換レートが2,000ポイント→1,000マイルから、1,000ポイント→1,000マイルへと大幅に向上します。
- 対象加盟店でのポイント付与率がアップ: Amazon、Yahoo!ショッピング、JAL、H.I.S.などの対象加盟店での支払いで、ポイントが通常の3倍(100円=3ポイント)貯まります。
メリット⑤ビジネスに関する割引や優待を受けられる
アメックスビジネスゴールドは、個人事業主のビジネスを多角的にサポートする豊富な優待・特典を提供しています。これらは経費削減に直結するだけでなく、事業の生産性向上にも貢献します。
- ミーティングや出張に: 空港ラウンジの無料利用、シェアオフィスやコワーキングスペースの優待、JR東海エクスプレス予約サービスの年会費無料など。
- 接待や会食に: 対象レストランのコース料理が1名分無料になる「ビジネス・ダイニング・コレクション」。
- 福利厚生として: 宿泊施設やレジャー施設が割引になる「クラブオフ」のVIP会員年間登録料が無料。
- その他: 事務用品、宅配便、レンタカーなどのビジネス関連サービスを優待価格で利用可能。
例えば、クライアントとの打ち合わせでホテルのラウンジを使ったり、出張の移動を快適にしたり、会食のコストを抑えたりと、様々なビジネスシーンで役立ちます。



これらの特典をうまく活用すれば、年会費以上の価値を十分に得ることが可能です!


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アメックスビジネスゴールドに申し込む前に確認したいポイント
多くのメリットがあるアメックスビジネスゴールドですが、実際に申し込んで事業に活用する前に、いくつか確認しておきたい実務的なポイントがあります。これらを事前に把握しておくことで、導入後のギャップを防ぎ、よりスムーズにカードを活用できます。
取引先のビジネス・カード対応状況
まず確認したいのが、主要な経費の支払先がクレジットカード払いに対応しているか、という点です。特に、毎月発生する大きな支払いや、定期的な仕入れ先などがカード払いに対応していない場合、ビジネスカードのメリットであるキャッシュフロー改善や経費管理の一元化の効果が薄れてしまいます。
最近ではBtoBの取引でもカード決済を導入する企業が増えていますが、まだ現金振込が主流の業界もあります。ご自身の事業における主要な取引先がカード払いに対応しているか、事前に確認しておくことをお勧めします。
毎月の引き落とし日
アメックスの引き落とし日は、申し込み時にいくつかの選択肢から選ぶことができます。一般的には、毎月21日、26日、または翌月10日などが設定されています。
キャッシュフローを管理する上で、この引き落とし日がいつになるかは非常に重要です。ご自身の事業の売上入金サイクルを考慮し、最も資金に余裕があるタイミングを引き落とし日に設定するのが理想的です。
例えば、月末に売掛金の入金が集中する事業であれば、引き落とし日を翌月10日に設定しておくと、入金を確認してから支払いに充てることができるため、資金繰りが安定します。
カード発行後に引き落とし日を変更することも可能ですが、手続きに時間がかかる場合もあるため、申し込みの段階で自身のキャッシュフローに最適な日を選んでおくのが賢明です。
帳簿上の会計処理方法
アメックスビジネスゴールドを利用した場合の会計処理(仕訳)についても、基本的な考え方を理解しておくと、経理作業がスムーズになります。
個人事業主の場合、事業用のクレジットカードで経費を支払った際の仕訳は、一般的に以下のようになります。
① カードで支払いをした日:借方には経費の勘定科目(例:消耗品費、旅費交通費など)と金額を、貸方には「未払金」として同額を計上します。 (例)消耗品10,000円をカードで購入 (借方)消耗品費 10,000円 / (貸方)未払金 10,000円
② カード利用代金が引き落とされた日:貸方に計上していた「未払金」を借方に移動させ、事業用の普通預金から引き落とされたことを示します。 (例)カード代金10,000円が引き落とされた (借方)未払金 10,000円 / (貸方)普通預金 10,000円
アメックスビジネスゴールドの基本情報
ここで、アメックスビジネスゴールドの基本的なスペックを一覧で確認しておきましょう。
項目 | 内容 |
正式名称 | アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード |
国際ブランド | American Express |
年会費 | 49,500円(税込) |
申し込み対象 | 個人事業主または法人代表者 |
年齢条件 | 20歳以上 |
利用限度額 | 一律の制限なし(個別に設定) |
ポイントプログラム | メンバーシップ・リワード |
ポイント還元率 | 100円につき1ポイント(基本) |
ポイントの有効期限 | 最大3年(メンバーシップ・リワード・プラス登録で無期限) |
追加カード | 1枚あたり13,200円(税込) |
ETCカード | 無料 |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険(最高1億円)、国内旅行傷害保険(最高5,000万円)など |
カード素材 | メタル製 |
アメックスビジネスゴールドの付帯特典
アメックスビジネスゴールドの真価は、その豊富な付帯特典にあります。ここでは、特に個人事業主のビジネスシーンで役立つ特典を厳選して詳しくご紹介します。
空港ラウンジの利用
出張が多い個人事業主にとって非常に嬉しいのが、空港ラウンジサービスです。アメックスビジネスゴールド会員は、国内外29の空港にあるラウンジを、同伴者1名まで無料で利用できます。
フライト前の慌ただしい時間を、静かで落ち着いた空間で過ごせるのは大きなメリットです。無料のドリンクサービスを楽しみながら、出発までPCで作業をしたり、資料を確認したりと、時間を有効活用できます。
利用方法は簡単で、ラウンジの受付でカードと当日の搭乗券を提示するだけです。同伴者も1名無料なので、従業員や取引先との出張でも気兼ねなく利用できます。
手荷物宅配・空港クロークサービス
出張や旅行の際の煩わしい手荷物の移動をサポートしてくれるサービスも充実しています。
- 手荷物無料宅配サービス(空港): 海外への出張・旅行の際、出発時に自宅から空港へ、帰国時に空港から自宅へ、カード会員1名につきスーツケース1個を無料で配送してくれます。(対象空港:成田国際空港、羽田空港第3ターミナル、中部国際空港、関西国際空港)
- 空港クロークサービス: 中部国際空港では、乗り継ぎの待ち時間などに、手荷物を無料で2個まで預かってもらえます。身軽になって、空港内での食事やショッピングを楽しめます。
重いスーツケースを引いて公共交通機関を乗り降りする手間から解放されるだけで、出張の疲労度は大きく変わります。
ビジネス・ダイニング・コレクション
大切な取引先との会食や、記念日のディナーなどに最適なのがこの特典です。
国内外約200の提携レストランで、所定のコースメニューを2名以上で予約すると、1名分のコース料金が無料になります。つまり、実質半額で高級レストランの食事を楽しめるということです。
1回の利用で1万円〜2万円程度の割引になることも珍しくなく、この特典を年に2〜3回利用するだけで、カードの年会費の元が取れてしまう計算になります。
接待のコストを抑えつつ、相手に満足してもらえる質の高い時間を提供できる、非常にコストパフォーマンスの高い特典といえるでしょう。
クラブオフ VIP会員
「クラブオフ」は、国内外20万以上の施設で優待が受けられる福利厚生プログラムです。アメックスビジネスゴールド会員は、このクラブオフの最上位プランである「VIP会員」の年間登録料(通常6,600円)が無料になります。
- 宿泊: 国内の人気ホテルやリゾート施設が最大90%OFF。
- レジャー: 映画館、カラオケ、フィットネスクラブ、日帰り温泉などが割引価格で利用可能。
- グルメ: 有名レストランやカフェでの優待。
- その他: レンタカー、育児・介護サービスなど、ライフステージを支えるサービスも充実。
NIKKEI OFFICE PASSやシェアオフィスの利用特典
リモートワークが普及し、働く場所の選択肢が広がった現代の個人事業主にとって、非常に実用的な特典です。
- NIKKEI OFFICE PASS: 全国のサテライトオフィスやシェアオフィス、コワーキングスペースを15分単位で利用できる「NIKKEI OFFICE PASS」の月額プランが初月無料になります。気分を変えて仕事をしたい時や、外出先での急な作業場所の確保に便利です。
- シェアオフィス「ミーティング・スクエア」: アメックスが提携するホテルのビジネスラウンジを、法人・個人事業主向けにシェアオフィスとして提供しています。カード会員は年間登録料が無料になり、1時間1,100円(税込)で利用できます。
ビジネス・マッチング・サービス
カード会員同士をつなぎ、新たなビジネスチャンスの創出をサポートするサービスです。
自社のビジネス課題を登録すると、それを解決できる可能性のある他のカード会員企業を紹介してもらえます。新たな仕入れ先や販売先、協業パートナーを探している場合に、信頼できる相手を見つけるきっかけになるかもしれません。



アメックスのビジネスカード会員という、一定の審査をクリアした事業主のコミュニティを活用できるのは、他にはないユニークな特典ですね!
アメックスビジネスゴールドの付帯保険
万が一の事態に備える付帯保険の充実度も、アメックスビジネスゴールドの魅力です。特に、海外出張が多い方にとっては心強い内容となっています。
保険の種類 | 補償内容 |
海外旅行傷害保険 | 最高1億円(利用付帯)、最高5,000万円(自動付帯) |
国内旅行傷害保険 | 最高5,000万円(利用付帯) |
ショッピング・プロテクション | 年間最高500万円 |
オンライン・プロテクション | 不正利用による損害を全額補償 |
リターン・プロテクション | 購入した商品の返品を店舗が受け付けない場合に補償 |
キャンセル・プロテクション | 急な出張や病気で予約をキャンセルした場合の損害を補償 |
海外旅行傷害保険は、カードで旅行代金を支払わない場合でも最高5,000万円が自動で付帯し、支払った場合は最高1億円まで補償が拡大します。怪我や病気の治療費はもちろん、携行品の損害や賠償責任まで幅広くカバーしてくれます。
ショッピング・プロテクションは、国内外を問わずカードで購入した商品が、購入から90日以内に破損・盗難などの損害に遭った場合、年間最高500万円まで補償してくれる保険です。高価な機材や備品を購入する際も安心です。
また、急な病気や怪我、社命(出張キャンセルなど)で予約していた旅行やコンサートに行けなくなった場合のキャンセル費用を補償するキャンセル・プロテクションも、ビジネス・プライベート両面で役立つユニークな保険です。
アメックスビジネスゴールドの追加カード・ETCカード
事業を運営していく上で、本会員カードだけでなく、追加カードやETCカードが必要になる場面も出てきます。
アメックスビジネスゴールドでは、従業員や家族(配偶者、両親、18歳以上の子ども)向けの追加カードを発行できます。年会費は1枚あたり13,200円(税込)です。
追加カードを発行するメリットは以下の通りです。
- 経費管理の効率化: 従業員に仮払いや立替をさせずに済むため、経理処理がシンプルになります。
- 利用明細の一元管理: 追加カードの利用分も本会員の明細で一括確認できるため、誰が・いつ・何に使ったかが明確になります。
- ポイントの合算: 追加カードの利用で貯まったポイントは、すべて本会員のポイントとして合算されます。
- 付帯サービスの利用: 追加カード会員も、空港ラウンジの利用など、一部の付帯サービスを利用できます。
ETCカードも、もちろん発行可能です。 ビジネスカード1枚につき、ETCカードを最大5枚まで発行できます。年会費は無料です。
ETCカードの利用料金もビジネスゴールドの利用分と合わせて請求されるため、高速道路料金の経費管理も簡単になります。
アメックスビジネスゴールドの発行の流れ
アメックスビジネスゴールドの申し込みは、オンラインで完結するため非常にスピーディです。大まかな流れは以下の通りです。
申し込み情報の入力
- 公式サイトの申し込みページにアクセスします。事業形態で「個人事業主」を選択します。氏名、連絡先、住所などの基本情報、屋号(なければ個人名)、事業内容、事業開始年月日、年間売上高などを入力します。この際、本人確認書類(運転免許証など)の番号が必要になる場合がありますので、手元に用意しておくとスムーズです。
審査
- 入力情報をもとに、アメックスによる審査が行われます。審査はスピーディで、早ければ数分~数日で結果がメールで通知されます。場合によっては、電話による本人確認や、追加の書類提出を求められることもあります。
カードの受け取り
- 審査に通過すると、約1~3週間でカードが本人限定受取郵便などで届きます。受け取りの際には、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類の提示が必要です。
申し込みの際に、法人の場合は登記簿謄本が必要になりますが、個人事業主の場合は原則として本人確認書類のみで申し込みが可能です。開業届や確定申告書の控えなども、基本的には提出不要とされています。(ただし、審査の過程で提出を求められる可能性はあります。)



この手軽さも、個人事業主にとって申し込みやすいポイントの一つといえるでしょう!


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アメックスビジネスゴールドの注意点
これまで多くのメリットを紹介してきましたが、アメックスビジネスゴールドを検討する上で知っておくべき注意点もいくつか存在します。これらを理解した上で、ご自身の事業に合っているかを判断することが大切です。
年会費が高額である
最大の注意点は、やはり年会費です。49,500円(税込)という金額は、他の一般的なビジネスゴールドカードと比較しても高額な部類に入ります。
この年会費に見合う価値を見出せるかどうかが、カードを持つかどうかの分かれ目になります。
プライオリティ・パスは利用できない
世界中の空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」は、多くのゴールドカードやプラチナカードに付帯する人気の特典ですが、アメックスビジネスゴールドには付帯していません。
アメックスビジネスゴールドで利用できるのは、前述の通り、国内主要空港とハワイ・ホノルルのラウンジ(同伴者1名無料)です。
世界中の様々な空港を頻繁に利用する方で、プライオリティ・パスを重視する場合は、アメックスビジネスプラチナカード(年会費165,000円)を検討するか、他のプライオリティ・パスが付帯するカードを別途持つ必要があります。
メタルカードを使用できない決済端末がある
アメックスビジネスゴールドは、所有欲を満たす重厚感のあるメタル製カードですが、この素材ゆえの注意点があります。
一部の旧式の決済端末(特に、カードを縦に差し込んでスライドさせるタイプ)では、カードの厚みや素材が原因で利用できない場合があります。具体的には、駐車場やガソリンスタンドの精算機、病院の自動精算機などで見られるケースです。
アメックスのほかのビジネスカードとの違い
アメックスには、ビジネスゴールドの他にも「ビジネスグリーン」「ビジネスプラチナ」といったビジネスカードのラインナップがあります。ご自身の事業ステージやニーズに合わせて最適な一枚を選ぶために、これらのカードとの違いを比較してみましょう。
ビジネス・グリーン | ビジネス・ゴールド | ビジネス・プラチナ | |
年会費(税込) | 13,200円 | 49,500円 | 165,000円 |
カード素材 | プラスチック | メタル | メタル |
主なターゲット | 起業直後、初めてビジネスカードを持つ方 | 事業が軌道に乗り始めた個人事業主・経営者 | 出張が多く、より上質なサービスを求める経営者 |
空港ラウンジ | 国内・海外29空港(本人と同伴者1名無料) | 国内・海外29空港(本人と同伴者1名無料) | プライオリティ・パス(同伴者1名無料)+その他多数 |
手荷物宅配 | なし | 往復1個無料(海外旅行時) | 往復2個無料(海外旅行時) |
ダイニング特典 | なし | ビジネス・ダイニング・コレクション(1名分無料) | 2-for-1ダイニング by 招待日和(1名分無料) |
ホテル特典 | なし | なし | ファイン・ホテル・アンド・リゾート、ホテル・メンバーシップ |
コンシェルジュ | なし | なし | 24時間365日対応のプラチナ・セクレタリー・サービス |
アメックスビジネスゴールドは個人事業主にも様々なメリットがある
今回は、「アメックスビジネスゴールドは個人事業主も持てる?」というテーマについて、申し込み条件からメリット、注意点まで詳しく解説しました。
アメックスビジネスゴールドは、単に決済ができるだけのカードではありません。経費管理を効率化して本業に集中する時間を作り出し、キャッシュフローを安定させ、豊富な特典で経費削減と事業の質の向上を同時に実現してくれる、まさに「ビジネスのパートナー」です。
年会費は決して安くはありませんが、その価値を理解し、特典を積極的に活用できる個人事業主の方にとっては、年会費をはるかに上回るリターンをもたらしてくれるでしょう。